メッセージ
「レイチェル・カーソン生誕106年の集い」が開催されるにあたり、ひとことご挨拶を申し上げます。
『沈黙の春』で化学物質による環境汚染を警告し、『センス・オブ・ワンダー』で自然とふれあうことの喜びを伝えたレイチェル・カーソンの生涯とその思想を語り継ぐことの意義は、ナダレが起きるように環境破壊がすすもうとしているいま、ますます重要になっています。みなさまが、毎年、彼女の誕生日を前後して「集い」を開催し、彼女の生涯や思想を語り継いでおられることに心から敬意を表したいと思います。
同時に、私たちもみなさまと同じ思いで、彼女の生涯と思想から学び、その現代的な意義を語り継いでいくために、関西の地で、可能な努力を重ねていきたいと申し上げたいと思います。
「3・11」以後の日本において、原子力発電が根本的に欠陥をもつ技術であること、そして、放射能による生態系汚染や健康障害の深刻な実態がひとつひとつの事実で明らかになっているなかで、今回の「集い」でみなさまがこの問題にふみこみ、これからのくらしや社会経済システムのあり方についてお考えになるというのはとても素晴らしいことだと思います。実り多い「集い」になることを期待したいと思います。
さて、私たちも来年がレイチェル・カーソン没後50年にあたることから、来年4月13日(日)に記念行事を持つことにし、そのための準備を始めています。
とくに、今回の行事では、若い世代にレイチェル・カーソンを語り継ぐ役割をバトンタッチ出来るようにということを念頭に置いてことにあたりたいと思っています。若い人たちがレイチェル・カーソンのいう「べつの道」にむかって進路をとり、自分たちの未来をつくりあげていってもらえるように、これまでの活動をとりまとめていきたいと思うのです。どれだけのことができるかわかりませんが、そんな思いでまた新しい活動に踏み出したいと思っています。
どうかこれからも心を通わし合い、希望をもち、前に向かって歩んでまいりましょう。
2013年5月23日
レイチェル・カーソン日本協会関西フォーラム
代表 原 強
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- 2013/05/18(土) 10:52:56|
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