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レイチェル・カーソン北海道の会

第142回学習会k、11月24日(木)

第142回学習会は、11月24日(木)
  15時~17時 北大遠友学舎で行います。どうぞご参加ください。
 [時間が少しのびる場合もありますが、17時30分を区切りといたします。
  会場は、20時まで使えます]
<内容>
1.参加各位の近況報告をもとに、意見交換を行います。ご自由にお話し下さい。
2.レイチェル・カーソンの著作・講演録の学習。以下のテキスト「失われた
森」(集英社文庫)をご持参下さい!
  「失われた森」30章「環境の汚染」集英社文庫p332[第3に、放射性物質
による環境汚染は・・・」からp336の最後まで「・・・その様な知性と自由の満
ちた状況においてこそ、私たちは現在の目の前にある難問を解決することができ
ると私は信じています」。

3.その後、次の話題提供をしていただきます。 
☆話題提供 その1:
 中村 由紀男 氏
「関東からの避難者が語る放射能汚染の真実 ~北海道は安全?~」

☆話題提供 その2:
 吉田 武 氏
 「格差社会」

4.その後には、今後の予定、2017年5月25日 レイチェル・カーソン生誕110年記
念行事のことで、引き続き話し合いを行います。

どうぞ、ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。

お元気でご活躍下さい。敬具

2016年11月15日

    近藤 務

 さる10月29日午後10時~「池上彰の世界を変えた「沈黙の春」」のテ
レビ放映[午後10時、BSジャパン[BS 7チャンネルにて]がありました。
名古屋市名城大学での「特別講義」の紹介の形式での録画・放映でした。
 概ね、以下のような展開でした。

1)レイチェル・カーソンの生い立ち。
2)「沈黙の春」 この本の題名の由来:第1章の最初部分の丁寧な朗読を通し
ての紹介。
3)書きあげる流れ、そのきっかけ:DDTの散布ー鳥の死ー悲惨な光景(オル
ガー・ハキンスからの手紙)。
  戦後の日本でのGHQの指示でDDTを殺虫剤として、粉末で人間へ、頭か
ら全身にふりかる光景・・・害は無かった。
  DDT(を油に溶いて)の大量無差別散布、食物連鎖、その結果として人間
への蓄積、母乳を通して子どもに移行。
4)DDT、耐性をもった昆虫の出現。殺虫剤では毒性の強いものが次から次へ
と使われる(ディルドリン、エンドリンなど)。
  突然変異を経て生き延びる害虫が出てくる。多様な生物の存在とこれまでの
バランスがある自然界への攻撃。計り知れない負の影響。
5)レイチェル・カーソンが警鐘を鳴らした。ケネディー大統領もそれを受け止
めて、科学諮問委員会での検討から、禁止の方向へ。
6)1972年アメリカでの使用禁止。しかし。発展途上国での大量使用。農薬の影
響が人間社会にブーメランのように舞い戻ってくる。
7)農薬会社は利益のために、製造を続けそれをひろめことに力を注ぐ。「沈黙
の春」の内容とレイチェルの貢献を否定!。
8)日本 2009年。消費者庁が設立される。
9)日本、有吉佐和子「複合汚染」で、日本での深刻な環境汚染の実態が、国民
に知らされ、理解されるようになる。
  焼却炉での燃焼の過程でのダイオキシンの発生ー大気汚染ー食物に取り込ま
れるー被害の拡大など。
10)環境汚染批判ー行き過ぎもあった。伝統行事の中止など・・・。
11)地球は人間だけのものではない。「自然を征服する」という思想が根強く存
在し、それが行われてきた。
12)人間による、自然への強制:例;杉の広範に植林など・・・  自然の多様
性を無視、それに対して2010年世界での多様性条約・その批准。
13)自然農法、無農薬農法の思考・志向・試行、それに対する困難さも存在。低
農薬農法の普及など。
14)2011年3月11日 日本での環境破壊のとんでんもない事故が起きた。福島の
第一原子力発電所事故。炉心冷却がでなくなった。
水素爆発。「炉心溶融(メルトダウン)」ー池上氏は直接にはこの言葉では語っ
ていないが、福島原発の大事故後の全景が詳しく写されたー、
大量の汚染水の発生。収納タンクの膨大な数(異様な光景)。
15)福島の原発事故では、環境破壊・環境汚染の進行、日本ではそれを克服出来
ていない。2020年の東京オリンピックの時にも作業は継続している。
16)二つの道、わかれ道、高速道路ではない、ひとがあまり通らない別の道を歩
むこと。このことが求められているのではないか。
17)この原発事故については、これからの世代を担う学生のみなさんが、しっか
りとした考えを持ってほしい。

1)原発・電力生産者の利益追求のため、人命を軽視してきたことは、その結果
としての事故である、と思う(一女学生の発言)。
2)再稼働に反対。それに代わる自然エネルギーを利用すべきだ(一女学生の発
言)。
3)エネルギーの使いすぎを改善することも重要(池上氏の発言)。「国立公園
内での地熱発電も好ましくない、状況もある」との紹介も。
4)生き方を変える。そのことを含めて、これから大いに考えて行きましょう
(池上氏の結びの言葉)。

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  1. 2016/11/15(火) 21:43:39|
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