レイチェル・カーソン第150回学習会のご案内
日時: 7月27日(木) 15時~17時
会場: 北大遠友学舎(札幌市北区北18条西7丁目)
話題提供 中村由紀男氏
「関東からの避難者が語る放射能汚染の真実 ~北海道は安全?~」
皆様のご参加をお待ち致します。
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前回の第149回学習会の概要報告
話題提供 吉田 武 氏
「東京が壊滅する日ーフクシマと日本の運命」(広瀬 隆著:2015:ダイアモンド社)を参考に
「WHO(世界保健機関)はIAEA(国際原子力機関)との協定「WHA12-40」のために、大切な役割を果たせていない」
***近藤代表がまとめた要旨***
フクシマ第1原子力発電所の事故による 放射能汚染とその重大な影響に関して
―1957年AECが主導して、国連にIAEA(国際原子力機関)が誕生。1959年全世界の人類の健康を守る機関であるはずのWHOがIAEAと協定を結び、放射能汚染調査・対策に役割を果たしていない重大事態の継続!―。
2017年6月22日のレイチェル・カーソン北海道の会第149回学習会での、吉田武氏の話題提供の要旨
◎地震列島の小さな島国、日本、温暖な気候で周囲を豊かな海に囲まれ,緑豊かな山や森、(田畑を潤すたくさんの)、自然の恵みがいっぱいの平和で美しい日本。
●しかしこの国を悪魔に売り渡したのが(元)首相岸 信介、安部首相の祖父である。
彼は大勢の国民の反対を無視して,放射能の灰を撒き散らす原発を導入した。安心安全を振りまいて・・・
そして現在原発は,54基が日本国中に設置され、国民は放射能から逃れる事は不可能になりました。
そしてついに2011年3月11日、国民が恐れていた原発事故が発生、最悪の事態の原子炉のメルトダウンがおこり大爆してフクシマを中心に日本国中が高濃度の放射能を帯びた死の灰(*原爆・水爆実験・原発事故起因放射性降下物)に曝されました。
●この大震災とフクシマ原発事故で家族を失い,住む家、店舗、会社、田畑。牧畜も失った大勢の被災者に対する国も対応はあまりにも理不尽でした。
放射能に汚染されて身体のうけたダメージを心配している住民に対して、人々の健康を守るために派遣された長崎大学医学部の山下俊一氏は、驚くべき事に、必要不可欠な“安定ヨウ素剤”の服用は必要ないと断言し、翌日には「放射能の影響は、実はニコニコ笑っている人には来ません、クヨクヨしている人に来ます」と講演している。
●事故後、国連のIAEA(国際原子力機構)とICRP(国際放射線防護委員会)は、福島県内ですさまじい安全キャンペーンを行った。 日本もフクシマも安全だ!!と。 日本政府はもちろん、日本のマスメディアはTV・新聞を挙げて、これを公式見解として、フクシマの被災の安全性を喧伝してきた。
また、原子力シンジケートは、「放射能パニックを沈静化させる」為に、ICRPが日本政府に緊急声明を出した。驚くべき事に、事故の緊急時であるから、年間被曝基準を、20~100ミリシーベルトにするようにと、高い被曝量を安全基準として勧告したのである。
そして、日本政府は、この20ミリシーベルトを国際的スタンダードとして採用することにしたのである。
今までの被曝限度は、1ミリシーベルトで、チェルノブイリでの共生避難は5ミリシーベルト、放射能マークの立ち入り禁止区域は5.2ミリシーベルト、原子力発電などの労働者が白血病で死亡した時の労災認定基準でも5ミリシーベルトである。そして今、きわめて危険なフクシマの汚染地帯に住民の帰還を促しているのである。
●原子爆弾と原子力発電は“双子の悪魔”(原子力シンジケートは原爆と原発で巨大な冨を独占した)
1942年:「マンハッタン計画」;原子爆弾の製造に向けて具体的にスタートした。
1951~1958年:AEC(米国の原子力エネルギー委員会)、ネバダで97回の空中核実験を行う。
1957年:AECが主導して、国連にIAEA(国際原子力機関)が誕生した。
1959年:全世界の人類の健康を守る機関であるはずのWHOがIAEAと協定を結ぶ。
この協定によって、IAEAが独占的な原子力の世界的な権威として位置づけられ、WHOは実質的に原子力の分野では、独立した医学調査が禁じられた。この時から、放射能の危険性に関して原子力の推進派のIAEAが、すべての実権を掌握したのである。
そして、このIAEAを背後でコントロールしているのが、原子力シンジケートのロスチャイルド一族、巨大財閥のロックフェラーとモルガン商会である。また、日本の広島と長崎への原爆投下を勧告した委員会のメンバー6人は、いずれもモルガン商会とロックフェラー財団の関係者であった。(吉田武氏の原文から) *注釈追加。
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- 2017/07/17(月) 22:28:24|
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