レイチェル・カーソン北海道の会

2014年7月24日(木)の学習会報告

レイチェル・カーソン北海道の会 の皆様

前回 2014年7月24日(木)の学習会報告です。

第3部 23項 雲(1957年)
 CBSのテレビ番組『オムニバス』視聴者である8歳の少年から「空についての話」の番組リクエストがあり、レイチェルが番組の台本作成を担当しました。気象や気候に関する科学により深い興味を抱いたレイチェルは、地球の気候変化を主題として書くことにあらためて興味を持ち、新たな認識と工夫で台本を作りました。
 番組は1957年3月11日に放映され、素晴らしい出来映えでした。テレビを持たなかったレイチェルは兄の家でこの番組を見て、テレビが持つ教育的価値の大きさを認識し、数日後に自分のテレビを購入したそうです。

「雲をつかむ話」のサブタイトルで沼田勇美さんから解説を受けました。

Ⅰ はじめに(さまざまな雲が空を漂っている)
 農民や漁民は、古くから雲の様子で天気を占っています。公式な天気予報に代替えできるものではありませんが、湿度や雲の構成などから正確性が証明できるものも多いのです。私も小さいときは藻岩山を見ながら「山に雲がかかると天気が悪い」ので遊べないと、雲の様子を気にしていました。

 『「観天望気(かんてんぼうき)」:自然現象や生物の行動の様子などから天気を予想すること』、『「天気俚諺(てんきりげん)」:観天望気の元になる条件と結論を述べた天気のことわざのような伝承』の気象に関するそれぞれの事例について解説を受けて、なるほどと納得でました。「ネコが顔を洗うと雨」というのもその一つです。江差や寿都の強風「タバ風」など局地的な気象現象にも名前がついています。 ところで、皆さんは下駄を放り投げて天気を占うのをしませんでしたか?

Ⅱ 大気の海(地球と大気と海の構造) 省略します。

Ⅲ 水の循環 水の大循環 省略します。

Ⅳ 雲の姿 
 レイチェルは本で層雲、積雲、絹雲の3つを記述しています。世界気象機関発行の「国際雲図帳」では、雲をその大まかな形から10に分類していて、これを十種雲形と呼んでいます。名称は難しいですが、通称だと馴染みがありました。
 巻積雲(けんせきうん):うろこぐも、いわしぐも、さばぐも
 高積雲(こうせきうん):ひつじぐも
 積乱雲(せきらんうん):にゅうどうぐも

 ジェット気流は、夏20-40m/s、冬40-50m/sの早さがあって、40m/sというと時速144kmにもなる猛烈な速度です。1920年代に日本の高層気象台長さんが存在を発見したましたが、海外では注目されませんでした。1930年代になってアメリカやドイツなどのパイロットや気象学者に知られることになりました。第二次世界大戦末期に日本は風船爆弾によるアメリカ本土爆撃に利用しました。

 高層天気図は、上層の気象を解析し、特に200hPa天気図には対流圏界面高度やジェット気流軸が表示され、圏界面付近の気象解析やジェットの流れの解析に都合がよいのです。200hPaは海抜高度で12,000m付近に相当し、ちょうどジェット旅客機の運航に利用されます。先日ウクライナ上空で撃墜されたらしいマレーシア機の高度も10,000m付近でしたよね。

 気象庁にお勤めだった沼田さんからは、観天望気、天気俚諺、十種雲形、気象衛星ひまわり画像などについての詳しいお話し、ジェット気流の発見の歴史のエピソード、高層天気を平面図と断面図を使って立体的にジェット気流の流れを捉えるなどのお話しをお聞きすることができて、難しいと思っていた気象現象を少しですが理解することができたような気がしました。

 8月は、夏休みで学習会はお休みです。次回は9月25日(木)で、第3部から第4部に変わり『沈黙の春』になり第24項の「消えゆくアメリカ人」です。

 ここ2日ほど、それまでの酷暑に比べると涼しい日でしたが、また暑さがきそうです。どうぞ皆さま、暑さに負けずに楽しい夏休みをお過ごしください。

児玉諭
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  1. 2014/08/10(日) 06:26:46|
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